口臭と親知らずの関係とケアについて

口臭と親知らずの関係とケアについて

患者さまご自身が身体から最近臭いがすると感じる。臭いの原因になる食べ物を含まないランチを食べているのに口臭を感じる。以上の様なお悩みを感じていらっしゃる方は、一度親知らずが原因ではないかチェックしてみてください。実は、それらの臭いの元は患者さまの親知らずのケースがあります。今回の記事では、親知らずが口の臭いを招くケースの予防ケアと、何故その様になるのかについてご説明します。親知らずは大丈夫だ!とそのままの状態を改善しないと、自分が気づかないところで人に嫌悪感を与えてしまう発生源にもなりますので、迅速に対処しましょう。

親知らずが口臭原因の際の予防ケア

親知らずが起因で起きている口臭の予防ケアを2つご紹介いたします。この2つの予防ケアは同時に実施するのではなく、現在の症状のレベルに応じて使い方を分けます。歯科医師と現状分析をしながら必要な予防ケアを選択しましょう。

予防ケア①歯科検診で現状把握

細菌によって発生した虫歯をそのまま治療しない場合は、少しずつ口内環境が悪化します。親知らず自体や、親知らずの周りの歯が虫歯になり口臭を引き起こす場合もございます。その場合は、虫歯を完治させることが一番の有効的な対処法です。歯に痛みを感じ始めたら、歯科医院で隅々までチェックしましょう。虫歯がまだ無い方は、虫歯の発生を見逃さないために定期的な歯科検診が大変重要です。

口臭ケア②歯磨きのクオリティを上げる

歯磨きは口臭ケアの基本でございます。一番奥に生えてくる親知らずは歯ブラシでは磨きづらい箇所であるため、狭い箇所まで食べカスを取り除くことが出来るデンタルフロスやタフトブラシ、歯間ブラシなどを活用しましょう。ブラシ部分の大きい一般的な歯ブラシのみで歯磨きをしている方は、まず歯磨きの仕方から改善すると良いでしょう。

なぜ親知らずが口臭に繋がるのだろう

口の中が何か臭うと感じた際は、まずは現状の口内環境について問題がないかチェックしましょう。親知らずは歯列の中でも一番奥側から生えてくる歯ですから、しっかり自分自身の目で親知らずの確認することは難しいかもしれません。ただし、この親知らずが口臭の発生源となっている場合もあることを覚えておきましょう。

原因①親知らずに隣接したが虫歯

虫歯は細菌の増殖によって引き起こされる為、虫歯になっている場合は臭いの発生源の可能性が高いです。親知らずに隣接している歯は、ブラッシングが細かい側面まで磨くことが出来ていない為、虫歯になるリスクが高まります。

原因②親知らずが虫歯になっている

隣の歯以外にも、もちろん親知らず自体が虫歯菌に侵されているケースもございます。親知らずが虫歯になると、原因①の通り隣接する歯にも虫歯が伝播する可能性がある為、十分に気をつけましょう。

原因③歯周病が起きる口内環境

歯周病は、歯に蓄積された汚れがきっかけで歯肉が炎症を発症する病気です。歯周病も細菌や食べカスが要因で生じる為、不快な臭いを引き起こすリスクがあります。親知らずは汚れが蓄積しやすいケースが多いため、歯周病の予防にも対応しましょう。

原因④磨き残しが蓄積している

親知らずは一般的な奥歯の更に奥に生える為ブラッシングが難しく、食べ残しが蓄積しやすい特徴があります。また、親知らずが半分歯茎に埋まっていたり横を向いているなど、一般的な歯とは異なる生え方をしているケースは、より食べ残しが溜まりやすいです。食べ物は、そのままにすると腐ってしまい不快な臭いを放ちます。

原因⑤膿が悪臭を放っている

親知らずは、他の歯と同様に真っ直ぐ生えていないケースも沢山あります。例えば、斜めに生えた親知らずは、歯肉が歯の上に被ったりしています。親知らずの隙間に食べ残しが蓄積して発酵した場合、歯肉や歯茎が臭い膿を発生させることに繋がります。

ブログカテゴリの最新記事