お子さまの歯の生え方や時期には個人差が生じる為、全部の歯が生え揃うまで観察することがほとんどです。しかし、お子さまによっては歯が生えてくる時期や、生え方に違いがあるケースがあります。どんな生え方のときに気をつけるべきなのか、歯科医院に行く前にチェックしましょう。
今回の記事を読んで、お子さまの歯に対して不安なことがある方は、小児歯科の歯科医院に相談すると良いでしょう。
歯の状態のチェックポイント4選
乳歯の生え方をしっかり観察しましょう。例えば、斜めに歯が生えたり、生える順番が異なるケースでは、乳歯が生え揃うまで観察しましょう。
もし、歯の後ろ側に歯が生えてきたなど、明らかに一般的な生え方と異なるケースは、歯科医院へ相談しましょう。矯正治療など治療法があるので、過度に心配する必要はありません。
①歯が斜めに生えるケース
幼少期に指しゃぶりなどの習慣を持っていると、歯が斜めに生えるケースがあります。
しかし、永久歯に生え替わるタイミングまでに、正しい向きになっていれば大丈夫です。
注意する生え方としては、歯間の隙間がなく横に倒れている場合や、外見に問題はないのに斜めに生えているという場合は、歯科医院で相談をしましょう。
②前歯以外から生えるケース
前歯ではなく、2番目の歯が一番最初に生えてきたという場合が、近年多いと言われています。
こちらの症状に関しては、上下の前歯8本の生える流れが変化することは、一般的にあることなので心配ありません。
例えば、2番目だけ、最初に2本生える赤ちゃんも多くいらっしゃいます。
③上の歯から生えるケース
下側の真ん中の歯から生え始めるのが通常ですが、上側の歯から生え始める赤ちゃんもいらっしゃいます。
他にも、横の歯から生え始める赤ちゃんもいらっしゃいます。
割合的には前歯から生えない赤ちゃんは、約2割程度いるそうです。もし、上の歯から生え始めたとしても、大きな心配はいりません。
④歯間が広いケース
赤ちゃんの歯は、一般的には歯間に隙間があります。
反対に歯間が詰まりすぎている場合は、乳歯から永久歯に生え替わる際に、空間が不足してしまいます。
かなり歯間が空いていて不安だというケースは、歯科医院に行き相談しましょう。
歯の本数やアゴの大きさの変化を知ろう
歯に異常を感じたら歯科医院へ
例えば、1歳半を過ぎても必要な歯が生えてこない、歯の本数が一般的な本数と違うなどの症状が見られる場合は、歯科医院で相談をしましょう。
赤ちゃんの頃から歯科医院に定期的に通うことで、検診を通して、適切なタイミングにしっかりと治療を受けること可能です。
近年歯の本数に変化が現れている
中心の歯を1番にした場合、8番目や5番目、2番目が生えてこないお子さまが増加しています。
親御さんからの遺伝的な症状や、ライフスタイルの変化など、色々な要因で変化が起きているとされています。
歯が多く生える過剰歯について
過剰歯という症状があり、生まれつき歯の本数が多く生えている赤ちゃんもいらっしゃいます。
上側の前歯の中心の歯と親知らずの奥の本数が多く生えてくることが大半ですが、異なる場所に歯が埋まっているケースがあります。
もし過剰歯になっているお子さまがいれば、手術が必要な場合もあります。歯科医院で詳しく丁寧にチェックしてもらいましょう。
早期に治療を受ければ、手術が簡単に終わるケースが多いので、気がついたら歯科医院に相談することを推奨します。
アゴの大きさに変化が現れている
昔の方と比較して、現代人はアゴの大きさが小さくなっている傾向があります。
アゴのサイズが小さくなると、歯が減少してしまう場合があります。
そのため、アゴが小さくて空間がないのに、通常通り歯が生えてきたら、歯並びに影響を与えます。