お子さまが矯正をする利点について知ろう
聞き取りやすい発声ができる
歯並びが悪化しているお子さまは、発声が聞き取りにくい場合があります。年齢を重ねてもサ行やタ行の発声が上手に出来ない場合は、歯並びが影響を与えている可能性も考えられます。歯列矯正を施すことで、発声が明瞭になる可能性があります。
肩こりや頭痛の改善に繋がる
歯並びは、口内だけではなく身体全体へ影響を与えます。不正な噛み合わせをそのまま維持し続けると顎の歪みに繋がり、肩から背中の筋肉も緊張した状態になります。
もしお子さまの肩こりや頭痛が悪化している場合は、歯並びが原因であるケースがあります。それらの症状を改善する為に矯正の検討を推奨します。
口内トラブルを予防できる
歯を矯正することで、歯の外見が改善されますが、その他にも色々なメリットを得ることが出来ます。例えば、虫歯や歯周病などの口内トラブルの予防もそのひとつです。
歯並びが悪化すると、隅々まで綺麗にブラッシングすることが難しくなり、食べカスによる様々なトラブルの要因になることが多いです。
親御さんがサポートするポイント3選
①矯正装置の衛生面を保とう
お子さまが脱着可能な矯正装置を使っているケースは、定期的に綺麗にしてあげましょう。例えば、マウスピースの場合は入れ歯と同様の素材なので、一般に販売されている義歯用洗浄剤でも問題ないです。もし心配がある場合は、矯正歯科を専門に扱う歯科医院などには矯正器具の洗浄剤が用意されているケースも多いので相談しましょう。
②メンタルをサポートしてあげよう
矯正装置を装着するまでが、親の役目というわけではありません。矯正を完了するまでには長期の時間が必要で、その期間の間に矯正が嫌になってしまう場合があります。矯正を完了させる気持ちを継続させることが大切です。お子さまの一番の味方になる上で、矯正に対する不安をしっかり取り除くケアをしましょう。
③日頃のケアを丁寧にしよう
矯正装置の周りには汚れが付着しやすく、隅々までブラッシングをしにくい為、歯間ブラシなどを活用して綺麗にブラッシングしましょう。矯正が虫歯の要因になってしまっては意味がありません。お子さまと二人三脚で日頃のケアを習慣づけることが重要です。
矯正を推奨する歯並びについて知ろう
上下の歯に隙間が発生する開咬
開咬は、奥歯を噛んだ状態や前の歯や横側の歯の上と下に隙間が発生してしまい、綺麗な噛み合わせができない状態を指します。
そして、噛み合わせが歪んでしまっている為、前歯で食べ物を噛み切ることが困難ですので、普段から食べ物を噛む時に使用する咀嚼筋という筋肉に与える負荷が大きく、顎関節症の可能性も上昇します。外見の問題以外にも、健康面に及ぼす悪影響も多いです。
開咬による症状は前歯に発症するケースが大半ですが、ごく稀に横側に症状が発症するケースがございます。
口内が乾燥しやすい出っ歯について
出っ歯は、上側の前歯が異常に前に突出していたり、上顎全体が前に傾いていたりする状態です。別名、上顎前突と呼ばれます。特に、見た目に及ぼす影響が大きく、精神的負担を抱くお子さまも少なくありません。
口が常に開いた状態になっていることで、口内が乾いてしまうことで、虫歯や歯周病に繋がりやすい状況が生み出されます。そして、歯並びが歪んでいることで、食べ物をしっかり咀嚼することが困難の為、お子さまの成長に悪影響を及ぼす恐れもあります。
発音に影響を与える受け口について
受け口は、別名、反対咬合と呼ばれます。下の歯が上の歯の前に出ている状態で、噛み合わせが通常の上が前に出ている状態の反対になっていることが特徴です。
奥歯に虫歯が発生しやすく、サ行やタ行の発声が聴こえづらいケースが発生する場合があります。